2020.07.05 号
梅雨らしい日が続きますね。
その後いかがお過ごしでしょうか。
「新しい生活様式」という言葉もすっかり定着し、さまざまな対策が講じられたLiveが開催され始めていますね。
私どもも、8月16日と9月6日に予定しておりますHappy Toco Liveをどのようなかたちで開催することがよいか、さまざま考えているところです。
いずれにしましても、近々「号外」のかたちで改めてお知らせをさせていただきたいと思っております。
またお目に&お耳にかかれますときが、近い日でありますように。
今年の七夕には、そう願いをこめたいと思います。
「雑 」
「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。」
侍従が庭の草を刈り「雑草が生い茂って参りましたので……」と伝えた時に、昭和天皇が諭した言葉だ。
私たちは快適な生活を求めて、雨風をしのぐ建物に住み、暑さ寒さを調整する衣服に身を包み、バランスのとれた食事をし時には贅沢をして珍しい洋食に舌鼓を打ち、道路は平らに整地させ自動車や鉄道ですばやく目的地に移動し、必要なものをなんでも安価で手にし……
そうして、豊かな生活を手に入れた。科学技術を発展させ、医学を進歩させ、今では平均寿命は男女とも80歳を超え、100年前より2倍長生きになった。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ……
満たされた生活の中で、しかし、人は決して満足していない。
もっと欲しい、もっと食べたい、もっと豊かに、もっと長く生き、もっと幸せに……
自然の中には、人間にとって不都合なものがたくさんある。よい生活、豊かな生活をするため、不都合なものを環境から排除する。
自分たちが必要なものは、きちんと名付け、分類し、研究する。そして必要のない部分は「その他」と分類する。いろいろ混じり合って、勝手に集まり、存在がきちんとしていない。そういう状態を表す言葉が「雑」だ。
私たちは、生活から「雑」なるものを排除している。
他の動物にはない大脳皮質なる脳を巨大化させ、外界からの感覚を自分の都合のよいように変えて解釈・認識し、今や地球の生物の最上位に君臨すると考えている生物=人間は、実は、いろいろと混じり合い、勝手に集まり、一定していない存在である。その身体は、外も内も、様々な細菌や細胞が絶妙なバランスをとって成り立っている。
人間そのものが雑なる生き物であることを忘れた時、人間自身が作り上げた場所とモノが、今度は「雑」なる人間を排除しようとするかもしれない。
(光裕)
「ただいま準備中 」
先月下旬、じつに4か月ぶりに、
仙台と並んでもう一つの活動拠点である秋田へ向かうことが叶いました。
秋田では、仙台を訪れたかたが新型コロナウィルスに感染したことから、“仙台”への警戒心が高まっていたようで、知人から「仙台ナンバーの車で走っていると、石を投げられる勢いの差別的視線を感じるよ」と聞かされていました。やむをえないこととはいえ、悲しさも感じていました。
4月25日&26日に予定していた「アラヤード・ピクニック」や5月17日に予定していた「イングリッシュコテージ・サロンコンサート」も、“延期”としたまま、会場主のご意向もあり、まだ開催の見通しはたっていません。
そのような中で、私どもなりの「新しい様式」を模索すべく、榊原ともども秋田のHappy Toco House分室を、ミニミニコンサートをおこなうことができるよう、整えてみました。
そして、いくつかの実験もしました。
次号では、その成果をお伝えできるといいなと思っております。
(聡子)
「ホンモノとニセモノ?」
電子ピアノ、電子ドラム、電子ヴァイオリン等元々アコースティック楽器としてあったものを電子楽器にしたものはたくさんありますが、同じアコースティック楽器と比べてその役目をステージでの演奏楽器として確立しているものはまだ多くはないかと思います。
どうしても生楽器の代わりというスタンスから抜け出せない。それは電子楽器のクオリティーが原因と思われがちですが、実際は演奏者の心持ちなのかなと。
電子ドラムなどは大きな音を出せない自宅などで練習するためのツールとして人気ですが、実際はドラム以外の色々な音が出せたり生ドラムでは出来ない表現もできます。
エレキギターはアコースティックギターの代わりではなく一つの楽器として認識されているように、電子ドラムなどの楽器も、一つの独立した楽器として認識すれば可能性が広がるかと。
何かと比べるのではなく、そのものに対しての価値に気が付けることが自分の世界を広げることに繋がれば良いと思います。
そんな事を前から思っていたのですが、最近電子ドラムでレコーディング(生ドラムの音で)しているとやはり私は生ドラムの方が好きです(笑)
(雅裕)
事務局より
7月に入って、休業していたスパリゾートハワイアンズが開業し、それとともに小名浜にも観光客が戻りつつあるようです。
行った先での消毒や距離などの決まり事を守って、それぞれが楽しんでいる姿を目にすると、やはり日本人は真面目なのだなぁと感じます。
今後のLIVEなどの催しについては、この時代に合うような形を作っていけるよう、知恵を出し合い、開催に向けて進んでいこうと思っておりますので、もうしばらくお待ちください。
(みきねえ)
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