2020.03.10

七十二候では「桃始笑 (ももはじめてわらう)」に。

花が咲き始める季節ですね。

それにしても、非常事態となりました。

私どもも、ご依頼いただいていたステージも、講座も、次々と「キャンセル」のご連絡が入っています。

「利き酒の会」でのステージのキャンセルから、残念なお知らせが届き始めました。パーティも多い季節。

お人が集まる場であることが、私どもの仕事の前提としてあるだけに、切ない状況です。

ついに、早くも4月の「入学式」での祝賀演奏も、キャンセルが決定されてしまいました。

練習をして、当日をイメージしながら準備を重ねたうえでステージのときを迎えるのを常としている私どもにとって、一方的に「キャンセル」と告げられて終わってしまうこのような事態には、言葉にはし尽くせない無念の思いをいだきます。

同じように、やるせない思いをしている業種のみなさまと、分かち合いたい気持ちです。

そして、一方で、中止するほどの規模のものでないという判断で、催しを継続しているかたがたのお考えに、なるほどと思うところもあり、私どもも、私どもが主催をする会につきましては、3月22日も、予定通りのつもりでおります。

ある講座の主催者は、「良識ある大人の集まりであること、風邪やインフルエンザなどでも、ご参加者は周囲に配慮され、無理な参加をされるかたはいらっしゃらないこと」などから、会を予定通りおこなうのは問題ないという判断をされたと記していらっしゃいました。

ただ、今回の会から、ご予約のうえでのご参加をお願いすることにいたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

みなさまとお目にかかれますこと、音楽をじかにお届けできますことを楽しみにしております。

【信じる心】


「私は無宗教です」会話の中で宗教が話題になったとき、そう発言する。そして続ける……「でも、信仰はあります。」

私の祖母は、子育て、躾(しつけ)において厳格であった。私たち兄弟は毎朝、畳の上に正座させられ、本を大きな声で音読させられた。そしてその後、部屋の正面にある神棚と仏壇と、庭の金毘羅様の祠(ほこら)を拝んだ。その日々の行動の中で、自然に「目に見えぬ存在」に対する信仰が身についたのであろう。小さい頃には「カミさま、ホトケさま」と呼んだ信仰の対象は、しかし、人格化された「神」でもなければ、何かの超越的存在から与えられた「教義」でもなく、「私たちを生かしている」宇宙的な「力」に対するものであった。

やがて、学校で勉強するようになると、信仰の対象は「科学」へと広がった。宇宙の全てを律している存在を研究し究明し、私たち人間にもわかる言葉でその存在を知ることが科学であると信じた。

しかし、大人になり、さらに科学が解き明かすことのできない存在の大きさに気づき、人間がいかに非力であるかを思い知らされた。そして、自分が小さい頃から持っていた信仰は、宇宙を外側で包む存在に対してではなく、信仰することによって生まれる、自分の心の中に存在する「力」に対するものなのだと思うようになった。各宗教で崇められる神は、すべての人の中に存在する「力」を、他人にあるいは社会に対して表現し多くの人々と共有できるようにするための写像、つまりはバーチャルな存在なのである。

おそらく近い将来、人類が滅亡する時には、すべての神は消滅するだろう。そして、宇宙は何事もなかったかのように存在し続ける……「宇宙」などと呼ばれることもなく。

しかし、せめて今私たちが生きている間は、みんなで「神」のことを話し合おう。そして、「信じる心」が生み出す力の奇跡を享受しよう。

4月に行うアラヤード・ピクニックを前に、そんなことを思う今日このごろである。

(光裕)

【本と会話と音楽と】


2016年から秋田・新屋で始めた「アラヤード・ピクニック」の中でおこなっている「ビブリオピック」と名づけた読書会は、テーマに沿った本を持ち寄っていただいて紹介し合うものです。

仙台でもこのような読書会を、こじんまりとした集いでよいから毎月おこなってみたいと思い、昨年1月から、月に1回、仙台・愛子 Happy Toco Houseで、回を重ねてきました。

先月のテーマは「熊と馬」。

赤羽正春 著『熊』、筒井康隆『熊の木本線』、A.A.ミルン 作 石井桃子 訳 『クマのプーさん全集』山下洋輔 文、柚木沙弥郎 絵『つきよのおんがくかい』などが紹介されました。

ところどころ、音楽も織り込まれ、それはそれは愉しいひとときでした。

著述家・松岡正剛さんの本を読んでいましたら、このようなくだりがありました。

「知人や友人や先輩との会話の中で、本を介在した会話ができること自体が、他の会話にくらべてうんと密度や質感をもたらしてくれるもの」。

私どもは、そこに音楽も添えたかたちで、本の世界を楽しみます。

ささやかな取り組みですが、ときに展開させながら続けていきたいと思っています。

そして、今年のHappy Toco Birthdayのころには、また一つ新たなことを始める予定をしています。

(聡子)

【調性】


ドラムはkey関係ないからany key大丈夫!という事があります。

ドラムもチューニングという音合わせはあるのですが、演奏が始まってからは基本的にできません。

ましてやドレミのようにはっきりした音程がないのでどのkeyでも大丈夫と言われるのですが、少し意味合いが違うかなと……

keyが変わると曲の雰囲気も変わります、そうなると同じメロディーでも爽やかに聞こえたものが悲しく聞こえたり。

そうなると自然とドラムで演奏するフレーズや音量なども変化します。

ドラムのany key ok!はドレミに関係ないからではなく、どのkeyでも音色やフレーズで対応できるよ!っという風にありたいですね。

(雅裕)

催しのおしらせ

◆2020年3月22日(日)仙台

 Honey Toco from Happy Toco となりのえんがわライヴ

 出演:Honey Toco from Happy Toco 榊原光裕・佐藤聡子

 会場:となりのえんがわ 仙台市宮城野区銀杏町4-29 TEL 022-256-7223

 時間:13:00 開場 13:30 Live Concert 14:30 Tea Time 15:00 Biblio-pique

 参加料:Live Concert 2500円

     Biblio-pique 1000円

     Live Concert + Biblio-pique 3000円 ※全て要予約です

 お申し込み・お問い合わせ:Happy Toco Office

◆2020年4月25日(土)26日(日)秋田

「アラヤ―ド・ピクニック第6回」

 出演:Honey Toco from Happy Toco 榊原光裕・佐藤聡子

 会場:アラヤイチノ 秋田市新屋表町8-11

 主催・お申し込み・お問い合わせ:アラヤード・ピクニック実行委員会

Email arayard-picnic@happytoco.jp TEL 090-6620-3105

◆2020年5月10日(日)仙台

 Happy Toco ライヴ

 出演:Happy Toco 榊原光裕・佐藤聡子・岸川雅裕

 会場:となりのえんがわ 仙台市宮城野区銀杏町4-29 TEL 022-256-7223

 時間:14:00開場 14:30開演

 お申し込み・お問い合わせ:Happy Toco Office

◆2020年5月17日(日)秋田

「ENGLISH COTTAGE SALON CONCERT

『世界をめぐる音楽』第12回」

 出演:Honey Toco from Happy Toco  榊原光裕・佐藤聡子

 会場:イングリッシュ・コテージ

 秋田市手形山中町3-3 TEL 018-835-1242

 時間:開演11:30 お食事12:40 5500円 ※要予約です

 主催・お申し込み・お問い合わせ:Happy Toco Office

※アクセスにつきましては、会場にお尋ねください。

事務局より

私の住む小名浜でも、楽しいスパリゾートハワイアンズも一部休業を余儀なくされているようです。

どうしても楽しい場所は「人の集まる場所」なのですよね。

Happy Toco の活動も、そういった楽しい場所を提供する事が多分にある為、こんなとき何ができるのか、知恵を出し合っている次第です。

皆さんの住む町はどのような様子でしょうか。

美味しいご飯を食べて、免疫力をつけて乗り切りましょう!

(みきねえ)

催しのおしらせ